カイ=キスクの左目

2021年5月 記


『STRIVE』でカイが「ドラゴンインストール」を使えるようになったというのは、とても衝撃的なニュースでした。


発端のおさらい

遡れば『GG2』の設定資料集で綴られている短編小説において、カイと幼少のシンが眼帯を着けている場面が描写されています。おそらく、この時期にカイとシンがお互いの眼球を交換移植したものと推察されています。その後、『XrdSIGN』で元老院の凶弾に倒れたカイが左目を赤く灯しながら復活したことで、ギア細胞が混入した事実が確定的となりました。

なお、小説内では「カイの右目」と記載されていましたが、『XrdSIGN』と『STRIVE』で赤く変色したのは左目と異なっています。これが作為的なものか、ただのミスなのかはハッキリしていません。シンの場合は自分の「左目」とカイの「左目」と、左目が2つになってしまうので、個人的には確認ミスだと思っています。


なぜカイとシンの二人が眼球の交換に踏み切ったのか?という部分も、よくわかりません。そもそも「眼球だけを取り替えて何の意味があるのか」が、わかりません。

人型ギアの外見上の変化

ギルティギアのプロフィールの中で、他の作品にはない特徴的なものに「アイタイプ」があります。ギアのアイタイプは赤です。人間型のギアは、ディズィーのように羽やしっぽが生えている場合を除くと、外見的には普通の人間と変化はありません。ディズィー以外の人間ベースのギアで、外見上の変化が明言されているのは目の色だけだったはずです。

公式プロフィールではシンのアイタイプはエメラルドグリーン、カイは青緑となっています(Xrd以降、アイタイプの表記は撤廃されました)。調べてみたらエメラルドグリーンのほうが若干明るいように見えましたが、色合いはほぼ一緒でした。

最初はシンの両目が赤くなっていて、人間として生活が出来ないから眼球の交換に踏み切ったのだと思っていました。しかし、シンのイラストをよく見ると、交換していない左目の色がエメラルドグリーンなので違いました。また、人の目を気にするというだけならば、眼球を交換するというのはかなり大げさです。カラーコンタクト、サングラスで手軽に隠せます。片目だけならば、シンが今しているように眼帯で隠すなども有効でしょう。


仮説

考え方を変えてみて、「眼球付近にギア細胞が結集している」と仮説を立ててみました。

『Xrd』シリーズのシンの一撃必殺技「ライディーン」では、シンの眼帯付近からエネルギーが、ほとばしっているのが確認できます。これは「ドラゴンインストール」で変貌した時のカイにも見られる症状です。何が原因かはわかりませんが、シンの右目の方だけギア細胞が濃くなっていて、そこに人間であるカイの目を移植する事により、エネルギーの流出を抑える役目があるのではないでしょうか。

シンの母親のディズィーは自分の身に危険が迫ると、巨大な力を持つ翼「ネクロ」が暴走し、制御が出来なくなります。元は人間のソルも、力を完全に解放することは控えています。ギアには暴走の危険がある訳で、クォーターであるシンの負担を少しでも減らそうと親心から手術に踏み切ったと考えると、「人の目を気にする」という説よりは説得力があると思います。

彼らがなぜ「目にギア細胞が結集している」事実に気づいたのか。以前「あーくなま」で石渡さんが「聖戦時代の聖騎士団はギアの生態系の調査を重視していた」と語っていた事があります。眼球の移植を行ったのはファウスト以外に考えられないんですが、ギア細胞を医療に役立てないかと独自に調査をしていても不思議ではありません。もっと単純に、幼少期のシンが暴走してしまい、右目が真っ赤になった過去がある、とかも有り得そうです。

将来的なこと

ギアと人間の体を部分的に交換することで、その細胞を抑えるという実験的な行為が仮に成功したとすると、研究をもっと続けていけば、ギア細胞を無効化すると言ったことも考えられたのかも知れません。しかし、眼球一つだけでもカイの体に重大な変化が起きてしまっているので、現実には達成できないものと思われます。

カイのギア化が進行しているという事実は、物語的に非常に重要な要素だと思うので、どのように語られるのか、今から楽しみです。




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