コードギアス 復活のルルーシュ 感想

19年1月に公開されたギアスの劇場版の感想。
色々な事に触れようと思ったんですが、うまくいかなかったので語りたい事だけ語ります。

総評

コードギアスらしく、様々なエンターテインメントに溢れた面白い映画でした。ロボットのバトル、敵との頭脳戦、ストーリーなど色々楽しめました。馴染み深いキャラ達がルルーシュが死んだ後の世界をどう生きてきたかという部分も、キャラによってバラツキは感じましたが短い尺の中でよく描けてたと思います。



ストーリーについて

冒頭、虚ろになったルルーシュをまるで介護するかのように付き添って旅を続けるC.C.の姿が切なかった。
スザク、あっさり負ける。意外性があって良かったです。

今回の敵。傭兵で成り立っていたというジルクスタン王国。急に出て来た設定なので、少し違和感ありましたがTV版の戦場はブリタニア占領下の日本が中心だったので、今まで出てこなくても仕方ないのか。

敵キャラ、大塚さん声の将軍以外は結構イカれた人が多かったけど、ギアスって大体こんな感じだった気がする。将軍はどことなくダールトンっぽい。

リヴァルがミレイ会長を手伝っていたのがほっこりしました。関係が途切れた訳ではなかったんですね。

ルルーシュが復活する場面をTV版1話に掛けたのは良かったです。自分をかばったC.C.を見て「お前は血を流しすぎだ」、復活したルルーシュはどこか優しい感じがする。ルルーシュに対するそれぞれの反応の違いもよかったです。平気そうにしてたカレンが突然泣き出してしまうのが特に印象的でした。「私にとってゼロは記号じゃない」、もし続けるなら「ゼロはルルーシュだけ」とかそんな感じでしょうか。

スザク、また殴る。まぁ気持ちは分かります。この映画を見ても、結局ルルーシュは死んだままが良かったという気持ちは覆りませんでした。

一度は悪逆皇帝として世界を敵に回したルルーシュのもとに、かつての戦友や強敵達が集って共闘する様子は良かったです。

時間を巻き戻すという凄まじい敵の能力を前に、戦意を喪失しかけるルルーシュに銃口を向けつつも奮い立たせようとするC.C.。良かったですね、ここ。

敵キャラも結構しぶとく、しかも個性的でこの映画だけで終わらせるには惜しいくらいだったと思う。

ナナリーとルルーシュの再会には、もう少し時間を取って欲しかった。ナナリーがルルーシュに真っ先に伝えた言葉が「ごめんなさい」だったのが本当に泣けます。ずっと悔やんでいたんだろうなぁ。

そうは言ってもルルーシュの遺志を継いで、スザク=ゼロと共に1年過ごして来たナナリー。俺がいなくてももう大丈夫・・・。そういう方向に行ってほしくはなかった。また二人で暮らす姿が見たかった。しかし妹離れ、兄離れ、別々の人生を歩むのも当然ではないかと悶々とした気持ちに・・・(兄妹好き特有の発作)。

結局、ルルーシュのいない世界で唯一人ルルーシュを諦めきれなかったC.C.のもとへ向かうルルーシュ。「もうルルーシュという名は名乗れないぞ」と言うC.C.に対して「ルルーシュ・ランペルージから取ってL.L.でも名乗るか」と応じるルルーシュ。これって、つまり一緒に生きようというプロポーズですね。死ぬ方法を探し数百年を生きてきたC.C.に対して、生きていていいんだよと・・・。泣きながら心からの笑みを浮かべるC.C.の余韻を残しつつ終幕。この報われ方は全く想定してなかったです。C.C.目線でだけ語るのならば、200%ハッピーエンドと言って過言ではないと思う。

シャーリーが中盤に少し姿を見せたと思ったら、ルルーシュと接触せずに終わってしまいました。一応EDのイラストで電話越しに聞いて涙を流す姿が描写されてはいますが、なんとか本編に入れて欲しかったです。劇場版で出番増やした意味が無くなってしまいましたね。シャーリーの扱いがあんまりです。

ラストの黒装束を来たL.L.とC.C.の姿に反射的に脳内で「わが﨟たし悪の華」が鳴り響きました。時間を超えて魔女と共に生きてく事になった魔王ルルーシュ、いいですね。




今後

「復活」路線でも三部作くらい続くのかなと思っていたのですが、もうこれで終わりなんだろうなと思います。まだ続けようと思えば続けられるとは思いましたが、ルルーシュ復活という一大イベントを1作で綺麗に纏められてるなと感心もしました。オレンジに続くハッタリとして「ファイナル」が発令されていましたが、この映画が最後と言う事だったのかと振り返りながら思います。

しかし、ルルーシュの復活という出来事自体がファンへの10年越しのサービスのようなものだと思うので、また10年後くらいに復活したりするんでしょうかね。その時はまた見に行こうと思います。





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