ミリアさん

2015年5月 記


ミリアさんが裏切ってからザトーが次々に部下を差し向けていった、GG以前の逃亡生活について色々と考えています。

ザトーと戦うまで、およそ2年に渡って続く訳なんですよね。

ドラマCD準拠とすると部下の死を指折り数えていたような男が、ただ一人の裏切り者を仕留めるだけに、まるで消耗品のようにその命を費やしていく。そこには彼を心酔していた者、主にヴェノムの事ですが、彼の戸惑いもあったろうし、覚悟を決めたとは言え、かつて愛した男から明確に敵意を向けられ続けるミリアさんの心境もまた色々苦しかったんじゃないかなぁと思います。

説明書ではミリアさんは一切動じずに刺客を仕留めていますが、その心境に至るまでにすさまじい葛藤があったのじゃないかなと。そこを割り切るまでにどれほど心を痛めたか。

一人の人間を追い詰めていくのであれば、真っ向から打ち倒すことはせず、周囲の人間や生活環境を攻撃していけば簡単だと思います。どんな達人でも一人では何もできません。

仕事、財産、住居、友人、あらゆる物を奪われた時、どうなるでしょうか。

もし、ザトーがこういう手段をとったのであればミリアさんが周囲の人間とあまり関わろうとしないのも何となく頷けます。ただ殺人で成り立った組織ですから、アサシンとしてのプライドがそうした手段を許さず、あくまで殺す事にのみこだわったというのも、ザトーらしくて良いかなとも思います。

組織を抜けたばかりで、他に頼れる人など居る訳もなく、ようやく見つけた住居も、次の日には組織に荒らされてしまう。そうこうしてるうちに蓄えた資金も底を尽き、心身ともに疲れ果てた頃を見計らって差し向けられる新たな追っ手。

辛いですね。



トップ / 次へ
▲top inserted by FC2 system